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働きアリを「よく働くアリ」「ほとんど働かないアリ」に分けて、それぞれの集団(コロニー)を作り直しても、
一定の割合で「働き者」「怠け者」に分かれることが北海道大学の長谷川英祐(えいすけ)准教授(進化生物学)らの研究でわかった。
誰も働かなくなる時間を減らし、安定した労働力を保つ集団維持の戦略と見られる。
茨城県つくば市で開かれている日本動物行動学会で28日発表された。
長谷川さんらは、日本全国にいる「シワクシケアリ」の八つの集団に、1匹ずつ印をつけて幼虫の世話、
巣の修復など集団に貢献する「仕事」をどのくらいこなしたか、1か月間行動を観察。
そのうち「よく働くアリ」「ほとんど働かないアリ」を取り出して、それぞれの集団を作り直した。
その結果、どちらも元の集団同様「よく働くアリ」「ほとんど働かないアリ」に、ほぼ同じ割合で分かれた。
働きアリもある程度働くと疲れて休息するが、「働かないアリ」がいるほうが、
集団全体で「誰も仕事をしなくなる時間」が減ることがコンピューターの模擬実験でわかった。
長谷川さんは「幼虫や卵の世話は少しでも中断すると集団全体の死につながる。
そのため、わざわざ働き方に差がでるような仕組みをとっているのではないか」と話している。
記事引用元:(2009年11月28日12時00分 読売新聞)
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