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★女性の肺がんは非喫煙者に多く 「ホルモンも原因」という衝撃番組
喫煙が肺がんにつながる、というのが一般的な認識だが、女性の場合はむしろ、タバコを吸っていない人に多く、
実は原因として「女性ホルモン」も関係しているーーこれまでの常識がくつがえるような衝撃的な説を紹介した
テレビ番組がNHKで放送された。
番組は2009年11月25日放送の「ためしてガッテン」。番組の冒頭に国立ガンセンター研究所の祖父江好孝主任が
登場し、「女性の方はむしろ、タバコを吸っていない人に(肺がんが)多く見られます」と説明した。
肺がんの原因は喫煙だけと思いがちだが、実は違うのだそうだ。番組では「ここ2年以内にわかった新事実」として、女
性が肺がんになる理由を説明した。
★肺がんの原因は「空気」と「女性であること」
兵庫県に暮らす女性(69)は、医師から肺がんだと診断された。この女性はタバコは吸わず、一緒に暮らす家族にも
喫煙者がいない。家の周りは農地で、有害な煙を出す工場もない。外に出るときは排ガスを気にしてマスクを
着用している。それでも肺がんの診断。女性は、「なんで私が?と。肺ガンになって恐ろしいというより悔しいと
いう気持ちです」と心情を吐露した。
番組では男性のがん患者のうち約7割が喫煙者で約3割はなぜがんになったのか不明だが、女性は約2割が喫煙者で
約8割がなぜ発症したのかわかっていない、という国などの調査結果を紹介した。
ところが、最近女性が肺がんになる理由がわかってきたのだという。番組に登場した愛知県がんセンター研究所の
松尾恵太郎さんの説明によると、肺がんの原因は「空気」と「女性であること」。「空気」というのは様々な化学物質や
ウィルス、細菌を気付かずに吸ってしまうこと。「女性であること」というのは女性ホルモンによって肺がんになる
リスクが高まる、というのだ。
肺の中には雑菌などを消してしまう白血球の一種「肺胞マクロファージ」が存在するが、有害な物質を吸うと、
これが壊れて活性酸素を大量に出してしまう。その結果、肺の細胞が、がん細胞に変化してしまうのだという。
また、愛知県がんセンター研究所の最新の調査で、女性ホルモンが肺がんリスクを高めるとことがわかったという。
女性の中には、肺の細胞に女性ホルモンが付着する「受容体」を持っている人がいて、肺細胞の遺伝子が傷ついたとき、
女性ホルモンの働きにより、がん細胞に変化する、という仕組みだそうだ。>>2へ続く
2009年11月27日(金)19時59分配信 J-CASTニュース
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