09/11/27 22:28:20 bdeTRRE/0
>>884
それは表現/行為二分論という、近代法学の重要な前提になってる話で、
確かに分析してみると微妙なんだが、掘り下げるとキリがないからやめましょうという話になってる。
実際、反ポルノ運動家の一部(マッキノンら)は、
ポルノを描くこと・鑑賞することは女性への「暴力行為」であるとして、表現の自由の対象外であると主張した。
つまり、表現/行為二分論の否定、表現と行為に境界線はないって主張だね。
けれどこれは明らかに詭弁で、それなら他の表現だって、
なんらかの行為としてみることができることになってしまうわけで、表現の自由の概念が実質的に形骸化してしまう恐れがある。
裁判所や法学者からの批判を受けて、結局、この議論は取り下げざるをえなくなってしまった。