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・菅戦略相(経済財政政策担当)が経済音痴ぶりを自ら露呈した。二番底も
懸念される経済状況の中、HPに「最近経済における『第三の道』を考えている」などと
記したのだ。本来、政権交代前に考えておくべき課題であり、何も策がないことを
認めるような記述。経済政策を担当し、国家ビジョンの策定を行う重要閣僚としての姿勢を問われそうだ。
これは、菅氏が22日夕にアップしたもの。
「経済における第三の道」と題し、「60年代の日本の高度成長はなぜ可能だったのか。そして80年代
後半のバブル崩壊以降なぜ日本は長期の経済低迷に陥ったのか。さらに、2000年代に入り
進められた規制緩和など市場万能主義の小泉・竹中路線がなぜ失敗したのか」などと振り返り、
「過去の失敗を繰り返さない経済運営における『第三の道』は何か。現在、深く考慮中」とまとめている。
そもそも、わが国の7~9月期のGDPの実質成長率は年率4.8%増と2四半期連続でプラス成長と
なったが、中国などへの輸出回復と前政権が行ったエコカー減税やエコポイント制度といった景気
刺激策の下支え効果が大きく、国民には景気回復の実感は程遠い。10~12月期以降に再び
マイナス成長に転じる「二番底」の懸念も強まっている。
こうした中、菅氏率いる国家戦略室は、事業仕分けで国民的注目を集める行政刷新会議に比べて
影が薄く、「開店休業状態」と揶揄されてきた。最近、やっと2010年度予算の骨格づくりに着手し、
本格的に動き始めたというが、今ごろ「経済運営を考慮中」とは、どういうことか。
明治大学教授の高木勝氏は「政権発足2カ月が過ぎたが、菅氏は経済が分かっていない。今ごろ
『第三の道』だなんて、何をトボけたことを言っているのか。民主党は確かに頑張っているが、マクロ
経済を分かっている人がいない。成長戦略もない。株価は毎日下がり、円高は続いている。このままでは
経済は大打撃を受ける。官僚に頼らないなら、外部からしかるべき人物を招請すべきだ」と語る。
この際、閣僚も事業仕分けしたらどうか。(一部略)
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