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ＩＰ電話事業をうたって投資金約１億２千万円をだまし取ったとして、警視庁捜査２課は２６日、
詐欺の疑いで、近未来通信（東京）＝２００６年に経営破綻＝の元専務日置茂容疑者（４４）ら
６人を逮捕した。
警視庁によると、首謀者とみられる同社の元社長石井優容疑者（５３）は０６年、韓国に出国し
行方不明。捜査２課は同社のナンバー２とみられる日置容疑者らから同社の経営実態や、
集めた投資金の使途などを調べる。
捜査関係者によると、同社は約４千人から約６００億円を集めていたという。
逮捕容疑は、日置容疑者らは石井容疑者と共謀し０６年、配当する意思も能力もないのに、
投資家４人に「ＩＰ電話の中継局オーナーになれば毎月配当が得られ、数年で元が取れる」
などとうその説明をして、投資金名目で計約１億２千万円をだまし取った疑い。
被害対策弁護団によると、近未来通信は０２年に通信事業を開始。０６年秋から配当が滞り、
同年１１月には本社や支社が閉鎖。ＩＰ電話の「中継局オーナー」になれば、利用者から支払われる
通話料で多額の配当金が受けられると投資を募り、投資家には「年間１千万円を超える収益がある」
などと説明していた。
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