09/11/24 15:41:58 0
最近、意見交換のため複数の海外投資家を訪問した在京外銀の外為責任者は、
海外投資家の円に対する関心の低下ぶりを強く感じたと話す。
「久々の政権交代にばく然とした期待感を抱く声が多少あった程度で、
こちらから円の話をしても『どうせ円(相場などの円建て資産)は動かない』とか、
『期待が持てない』との声ばかりだった」という。
<円際市場、海外勢からの買いは入らず>
円債市場では、財政悪化懸念による金利上昇が一服している。潤沢な資金は、すでに始まった年度内の増発を消化し始め、
悲観論は大きく後退。10月公社債投資家別売買では、都銀勢が6カ月ぶりの大幅売り越しとなる一方で、海外投資家は
298億円と9月の7486億円に比べて売り越しが減少した。イールドカーブ上の取引でも、海外勢によるこれまでの
スティープニングのポジションを巻き戻しの動きも指摘されている。
しかし、海外勢からの売りが止まったとはいえ、一転して買いを進めるまでには至っていない。市場では「この1年、
海外勢は日本の市場でリスクを取って傾けようという勢いはなく、過去数年間で考えても特にポジション量は
少なかったようだ。政府の財政政策のガイドラインが見えず、財政リスクは常にくすぶり、政府が進めている
政策が企業業績にどれくらいの負の影響を及ぼすかが推し量れない。円債に限らず日本株も含め、
国内の商品は外国人投資家がテーマを見つけにくくなっている」(外資系証券)との声が出ていた
(ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者;田巻 一彦) (おわり)