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・悩み多き30歳前後の「地方女子」の実態を、作家の辻村深月さん(29)が小説「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」
(講談社)でリアルに描いた。舞台は山梨県。フィクションではあるが、山梨出身の同年代の記者としては
人ごととは思えない。女性たちが抱える「息苦しさ」とは? 辻村さんと山梨を訪れた。【山寺香・31歳】
JR新宿駅から山梨の県庁所在地・甲府市までは、特急あずさに乗るとちょうど1時間半だ。都心への
通勤も可能だ。辻村さんは「途中を山に阻まれているからでしょうか。物理的には近いけど、心理的には
遠い東京」と表現する。東京から近くて遠いゆえの「格差」がある。
山梨出身の辻村さんは千葉大を卒業後に地元に戻り、昨年まで事務員として働いた。
「女性が自由になったといっても、それは一部の都会の話。それ以外の地域では、結婚しないなんて
選択肢はありません。『30歳になったらおしまい』という雰囲気が本当にあるんです」
「30歳」は、現代の女性にとって生き方の分岐点という印象すらある。エッセイストの酒井順子さんが
03年、著書「負け犬の遠吠(ぼ)え」で生態を分析したのも、「30代以上」「未婚」「子ナシ」の女性だった。
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辻村さんと甲府市内を歩いた。中心部はシャッターが下りた店舗が目立ち、数年前に撤退した大手
百貨店のビルは相変わらず空だった。一方で、郊外の国道沿いには大型駐車場を備えた家電量販店や
ホームセンター、飲食店が並ぶ。その中のファミリーレストランに入った。
「東京に行って驚いたことは、ファミレスが少ないこと。でも地方にいるとファミレスがスタンダード
なんです。女友達と会う時はほとんどが合コン。いわゆる『合コンコミュニティー』があって、それに
行かないと女友達と会う機会もなくなってしまうので私もよく参加しました。合コンではおしゃれな
お店に行っても、女子だけの時はできるだけお金を使いたくないという子もいた。だから、ここでよく
合コンまでの時間つぶしをしました」(>>2-10につづく)
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