09/11/19 03:41:24 0
◆機密費公表法案◆
機密費流用事件が発覚した01年、民主党は「機密費公表法案」を通常国会に提出している。
支払先や金額を明記した文書を作成し、10~25年後に文書を公表するという内容で、当時、
衆院議員として法案をまとめた現ソフトバンク社長室長の嶋聡さん(51)は「与党との議論を促すため、
厳しい内容にしたが、複数の幹部から『政権を取った時のことを考えた方がいい』と忠告された」と打ち明ける。
提出を指示したのは当時の党代表の鳩山首相。その本人は今月5日、「すべてをオープンにすべき
筋合いのものとは思っていない」と語り、野党時代とは微妙に異なる見解を示した。
◆12億3000万円◆
政治家のパーティーや餞別(せんべつ)、背広代……。02年4月、官房機密費が与野党の議員のために
使われていたことを示す「内部文書」を共産党が明らかにした。当時の小泉政権は同じ4月、
「取り扱いに関する基本方針」を策定し、使途を「調査情報対策」などに限定した上で、
会計検査院の検査には官房長官が自ら説明することも決めたが、使途の公表には消極的だった。
官房機密費の額は同年、前年比10%減の14億6165万円になって以来、毎年同額が計上され、
うち12億3021万円の支出が官房長官に一任され、毎年ほぼ全額が使われている。
その使途を官房長官以外が知ることができるのか。
00年以降、官房副長官を務めた経験がある自民党議員に尋ねると、こんな答えが返ってきた。
「機密費の出し入れは副長官でも教えてもらえなかった。首相の女房役である官房長官には、
周囲にばれてはいけない付き合いが、やっぱりあるんだよ」(おわり)