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新型インフルエンザ用ワクチンの容器について、厚生労働省は17日、来年1月以降に
出荷されるワクチンの容器を1ミリ・リットル入りと妊婦用の0・5ミリ・リットル入りの
2種類とし、10ミリ・リットル入りの大瓶の使用を取りやめると発表した。
大瓶は小規模な医療機関などから「使い切れずに余ったワクチンが無駄になる」といった
批判が出ていた。厚労省は「現場の声を取り入れた対応」と説明している。
季節性インフルエンザ用ワクチンでは通常1ミリ・リットル入りの小瓶が使用されるが、
厚労省は新型用ワクチンについて、輸送の効率化や大量製造に適していることから、大瓶を使用。
今月上旬までに出荷された約330万ミリ・リットルのうち、約180万ミリ・リットルが
大瓶だった。
しかし、ワクチンは開封後、24時間以内に使い切らなければならず、大瓶の場合、
子供だと約30~45回分が入っている。規模が小さい医療機関では通常の診療をしながら
接種していると、大瓶のワクチンを1日で使い切れないため、休診日などにまとめて予約を受け、
集団接種を実施するといった方法で対応していた。
厚労省には都道府県や医療機関から、大瓶による出荷の見直しを求める意見が多数寄せられて
いた。これを受けて、来年1月以降は大瓶で予定していた出荷分をすべて1ミリ・リットル入り
に切り替えることにした。ただ、製造計画が固まっている年内の出荷分は、従来通り大瓶が使用
される。
▽画像:新型インフルエンザ用ワクチン。左が10ミリ・リットル、右が1ミリ・リットル入り
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▽読売新聞
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