09/11/16 14:24:13 P
気象庁の地域気象観測システム(アメダス)のうち、山岳部の観測点
七十四カ所が今月で廃止されることが分かった。一日に降った雨量の
日本記録を持つ三重・奈良県境の日出岳(ひでがたけ)(一、六九五
メートル)も廃止となる。長年の貴重な雨量データが途絶えるだけでなく、
豪雨監視に支障を及ぼす恐れもあり、廃止を疑問視する声が出ている。
廃止対象はほかに、青森県の八甲田山、山形県の鳥海山、福島県の吾妻山、
群馬県の赤城山、岐阜県の柄石峠、宮崎県の霧島御池(きりしまみいけ)
など、二十八道府県にわたる。いずれも標高数百~千数百メートルの高地で、
大半が一九七四年から三十五年間にわたって雨量を自動観測してきた(冬季は休止)。
一部は今月初めに既に廃止され、残りも二十日で廃止となる。
中でも三重・奈良県境の大台ケ原は日本屈指の多雨地帯だ。暖かく湿った気流が
熊野灘から紀伊山地にぶつかって大雨を降らせ、年間雨量は約五〇〇〇ミリ
(東京の三倍超)。最高峰の日出岳は、気象庁が観測した一日の雨量として全国最多の
八四四ミリを八二年に記録するなど「日本一の豪雨の山」といわれる。
群馬県の赤城山も、九一年に一日で三四〇ミリ、月間八二七ミリの大雨を記録した。
同庁は廃止について「(レーダーなどで推定する)解析雨量の精度が向上しており、
防災上の影響は少ない。山岳部は機器の保守も大変な手間がかかる。費用対効果も
考えなければならない」と説明。今回の廃止で年数百万円の予算が浮くとしている。
庁内では「来年から今よりきめ細かく市町村ごとに警報・注意報を出すという方針が
決まっている。そういう時に、観測点を間引くというのは逆行している」との声も出ている。
ソース:東京新聞
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
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