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★普天間移設、現計画前提とせず=作業グループで米大統領に異論-首相
・鳩山由紀夫首相は14日夜(日本時間同)、シンガポール市内で同行記者団に対し、
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設に関する日米閣僚級作業グループでの
議論について「オバマ米大統領は日米合意が前提と思いたいだろうが、それが前提なら
作業グループをつくる必要はない」と述べ、現行計画のキャンプ・シュワブ沿岸部
(同県名護市)への移設を前提としたものではないとの見解を示した。
オバマ大統領は同日、都内で行った演説で、作業グループに関して「両国政府が
既に達した合意を履行するためのもの」と述べ、現行計画の早期履行を求める考えを
示したが、首相の発言はこれに異論を唱えたものだ。
また首相は、普天間問題の結論を出す時期について「年末までにと(大統領に)
約束したわけではない」と強調。さらに「(来年1月の)名護市長選が全く念頭に
ないというわけではない」と述べ、結論が越年する可能性を排除しなかった。
一方、首相は2009年度第2次補正予算案について「経済状況が心配だ。特に雇用
情勢が相当厳しいから、補正予算を相当組まなければならない状況になるのでは
ないか」と指摘。09年度補正予算の一部執行停止で確保した約2.9兆円を財源に、
2次補正を編成する考えを示した。
10年度予算編成の財源に関しては「国債発行44兆円(以下)は極力果たさなければ
ならない目標だ」と表明。その上で「特別会計をカットして一般会計にと(財源を回すよう)
努力してもらう。(概算要求の無駄を洗い出す)事業仕分けにも期待したい」と語った。
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