09/11/15 16:26:06 NXNkXbiZ0
民主党政権になる前の、ネットの反応はこんな感じだった。
スパコンの戦艦大和「京速計算機」
URLリンク(blog.goo.ne.jp)
そもそも、このプロジェクトの発端は、地球シミュレータの年間維持費が50億円と、
あまりにも効率が悪く、研究所側が「50億円もあったら、スカラー型の新しいスパ
コンができる」という検討を始めたため、ITゼネコンがあわてて次世代機の提案を
持ち込んだことらしい。事実、最近のスパコンと地球シミュレータの性能価格比は、
次のように桁違いだ:
名称 完成年 最高計算速度(TFlops) 建設費($) TFlops単価($)
TACC Ranger 2007 504 300万 6万 ←たった300万ドル!!
IBM Blue Gene/L 2004 360 1億 28万
Earth Simulator 2002 36 5.5億 1500万
しかもこの1150億円というのは、現段階の建設費だけの見積もりにすぎない。能沢
徹氏によれば、建屋は3階建で総床面積は地球シミュレータの3.5倍程度、2000台近
くのラックの消費電力は40MWで、年間維持管理費は80億円強。建設予定地には
関電の専用発電所の建設まで決まったというから、総経費はさらに莫大になる。
要するに、これはスパコンの名を借りた公共事業であり、世界市場で敗退したITゼネ
コンが税金を食い物にして生き延びるためのプロジェクトなのだ。米政府がスパコン
を国家プロジェクトでつくるのは、軍事用だから当然である(Blue Gene/Lの目的は
核実験のシミュレーション)。調査会も指摘するように、京速計算機で目的としてあ
げられているような一般的な科学技術計算に国費を投じる意味はない。むしろ東工大
のTSUBAME(わずか20億円で、性能は地球シミュレータを上回った)のように、
各研究機関がその目的にあわせて中規模の並列計算機を借りればよいのである。