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(>>1のつづき)
実は、今回の大統領来日でも、日米間にシコリができた。鳩山首相が14日未明、APEC会議出席の
ために、オバマ大統領を残してシンガポールに旅立ったことに、ホワイトハウスは呆れているという。
12日、米紙ニューヨーク・タイムズは、「日米関係が貿易摩擦で揺れた1990年代以降、最も
対立的な状態にある」と報じた。また、「最悪といわれた反米・盧武鉉前政権下の米韓関係より
ひどい状況」(米政府元当局者)との声もある。
10月以降、加藤氏のもとには「米情報当局や軍関係者などが首相周辺を調べている」との情報が
ひんぱんに入っていた。
外交で交渉相手について調べるのは当然だが、米国側は、鳩山首相の性格や人間関係、資産、
10年以上前の発言、日本の核関連施設の動向まで、徹底的に調べた形跡があったという。
米国の情報機関には、CIA(中央情報局)やDIA(国防情報局)、NSA(国家安全保障局)など
多数ある。先日来日し、日本政府に普天間問題で強硬に申し入れたゲーツ米国防長官は
元CIA長官でもある。
実は、鳩山首相がかつて所属した自民党田中派のドン・田中角栄元首相も、米国との関係悪化に
直面した。田中氏は1972年に首相に就任。日中国交回復や独自のエネルギー政策など、米国から
距離を置いた自主独立外交を展開した。2006年に公開された米公文書によると、米ニクソン政権の
キッシンジャー大統領補佐官は72年夏、田中氏が日中国交正常化を進める計画を知り、「ジャップ」
という蔑称まで使い、「最悪の裏切り者」と非難した。田中氏は退陣後の76年、ロッキード事件で
東京地検特捜部に逮捕された。
加藤氏はいう。
「米国を甘く見てはならない。ホワイトハウスや国務省と違い、情報機関や軍は違う思考回路で
動いている。一国のリーダーとして発言する以上、相手がどういう反応をしそうか見極めて
おくべきだ。一部の側近のアドバイスだけを聞くのは危険。日米関係を重視するなら、オバマ
大統領に丁寧に説明しないとダメだ。このままでは、田中氏と同じ運命をたどることに
なりかねない」(以上、一部略)