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福田=小泉=安倍ライン(清和会系)と、田中=竹下=橋本=小渕のライン
(経世会系)を比べてみると、同じ自民党でも前者がアメリカにとって利益
になる政権であり、後者は必ずしもそうではない政権だったということだ。
岸から連なる清和会ラインはアメリカに有利な政策を全面的に遂行し、CI
Aからカネをもらい、ヤクザや右翼をはじめとした黒い人脈をフル活用して
政権を維持してきた。一方の経世会ラインに対するアメリカの対応は、実に
冷ややかなものだった。
清和会系は緊縮財政でアメリカ・共和党流の「小さな政府」を目指す。経世
会系は積極財政で、公共事業などを行なってとにかく景気を良くする。
外交政策はもっと明瞭だ。田中はアメリカ一辺倒ではなく、ヨーロッパやア
ジアとも満遍なく外交関係を強化していこうという考え方だった。福田赳夫
は対米追随の反面、アジア諸国に対しては一貫してタカ派的な態度を取る。
経世会ラインは田中角栄、竹下登など、叩き上げで生き残ってきた政治家が
多い。彼らが権力を握るにはカネが必要だった。一方、清和会のラインは、
昔からアメリカなどから潤沢な資金をもらっていた連中である。