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鳩山由紀夫首相は十三日夜、初来日したオバマ米大統領と官邸で会談した。焦点の米軍普天間飛行場
(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、両首脳は早期決着の方針で一致したが、大統領は「基本は守るべきだ」
と述べ、同県名護市のキャンプ・シュワブ沿岸部に移設する現行計画の大幅な変更には応じない考えを
示した。また、来年に日米安全保障条約が改定五十周年を迎えることから、今後一年かけて日米同盟を
深化させるため、新たな政府間協議を始めることで合意した。
会談で、首相は普天間問題について「ハイレベルの作業部会で早い時期に解決したい。時間がたてば、
より解決が難しくなる」と、閣僚級による作業部会で結論を急ぐ考えを表明。大統領も「迅速に終わらせたい」
と早期決着を促した。
大統領は「政権交代で(現行計画を)レビュー(再検討)することは率直に支持する。(日米で合意した)
米軍再編のロードマップ(行程表)の修正が必要になることもあり得る」と述べ、現行計画の滑走路位置の
沖合移動など一部修正には応じる考えを示唆した。
日米同盟については、首相は「(核の傘を含めた)拡大抑止、ミサイル防衛(MD)など新しい安全保障の
システムを構築する必要がある。防災や環境などさまざまなレベルで協力することで、日米同盟を深めたい」
と強調。大統領も「安保条約改定五十周年は重要な機会だ」と賛意を示した。
アフガニスタン支援では、首相が五年間で総額五十億ドルを拠出する民生支援を決定したことを説明。
大統領は「民生支援が重要との認識に賛同する」と評価した。
両首脳は地球温暖化対策と核廃絶で共同文書を発表。「気候変動交渉に関する共同メッセージ」では、
二〇五〇年までに温室効果ガスの排出量を80%削減するとした長期目標で合意。「『核兵器のない世界』
への共同声明」では「同盟国の安全保障をいかなる形でも損なわない」ことを条件に、核兵器の全面的廃絶
に向けた取り組みを掲げた。
大統領は十三日午後、大統領専用機で羽田空港に到着。一連のアジア歴訪で日本は最初の訪問国となった。
両首脳の会談は九月にニューヨークで行われてから二回目。
>>2以降に
▽東京新聞
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