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★オバマ大統領演説、米国は「アジア・太平洋国家」
・オバマ米大統領は14日、東京・赤坂のサントリーホールでアジア外交政策に関する重要
演説を行った。
大統領は、米国を「アジア・太平洋国家」と位置づけ、日本や中国との二国間関係の強化に
加え、アジア太平洋経済協力会議(APEC)などの多国間地域機構への「より深く広範な
関与」を通じ、地域の繁栄と安全保障の確立を目指す立場を表明した。
大統領はまず、日米安全保障条約に基づく、過去半世紀にわたる日本との同盟関係が、
「両国にとり安全と繁栄の基礎となってきた」と強調。1960年1月に日米安保条約を締結した
当時のアイゼンハワー大統領の言葉を引き合いに、日米関係は「対等と相互理解を下地と
する不朽のパートナー関係だ」と述べた。
大統領はまた、日本と韓国、オーストラリア、タイ、フィリピンとの同盟関係が、各国に発展の
機会を提供したとし、米国がイラクとアフガニスタンで戦争を遂行していても、「米国の日本と
アジアに対する安全保障上の責任は揺るぎない」と語った。
台頭する中国との関係について大統領は、「影響圏の拡大を競い合うのではなく、互いに
協力できる分野を開拓することが、アジア・太平洋の発展につながる。中国を封じ込める
意図はない」と述べ、中国が経済回復やアフガニスタン・パキスタンの安定化、核不拡散などの
地球規模の課題に積極的に関与しているとして歓迎の意を表明した。
ミャンマー民主化問題に関しては、軍事政権との直接対話を通じて民主化運動指導者アウン・サン・
スー・チーさんや野党勢力の無条件釈放を要求し、「民主化への道こそが、真の安全と繁栄を
もたらす」と強調した。(抜粋)
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