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「トルコ人初の宇宙飛行士候補」を名乗って講演や執筆活動をしている東京大大学院工学系研究科の
アニリール・セルカン助教(36)が、飛行士候補の根拠として示していた公文書についてトルコ政府は13日、
政府発行の文書ではなく内容も事実に合わないとの見解を示した。朝日新聞の問い合わせに文書で回答した。
アニリール助教は東大博士課程を修了、日本の宇宙航空研究開発機構研究員を経て、
05年に東大助手(現助教)に就いた。01年に米航空宇宙局(NASA)で宇宙飛行士の訓練を
修了したなどと称して各地で講演、科学技術振興機構が運営する日本科学未来館の映像監修もした。
しかし、宇宙飛行士候補である証明として東大に提出したトルコ運輸省の文書について、
トルコ大使館は「運輸省が発行したものでない。署名も本物でない」と否定した。
助教をNASAの研究事業に招いたとされた米大学教授やNASAも、同様に提出された手紙や
訓練証明書について「自分の署名ではない」「文書の書式が違う」と発行を否定している。
助教をめぐっては、03年度の業績として宇宙機構に申告した論文一覧11本のうち4本の存在が確認できず、
宇宙機構が該当部分を報告書から削除した。東京大も経歴や業績の調査を進めている。
アニリール助教は朝日新聞の10月末の取材に対して「トルコ空軍とNASAの合意に基づいて宇宙飛行士の
訓練を受けた。軍事的なことなのでこれ以上は話せない」と話していた。
URLリンク(www.asahi.com)
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