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・島根県浜田市の島根県立大学1年、平岡都さん(19)のバラバラ遺体が見つかった事件が
難航しそうだ。島根、広島両県警の合同捜査本部が3人の男の写真をもとに聞き込みを
続けていたため、当初は「解決間近」ともいわれたが、ここにきて平岡さんの交友関係が
広範に及ぶことが判明。捜査本部は未発見の携帯電話がカギとみて、通信記録などの
解明に全力を挙げている。
これまでの調べで、平岡さんは10月26日夜、アルバイト先の同市内のショッピングセンターを
退店した後、行方がわからなくなった。同日午後9時半ごろにはセンターから東へ約1キロの
神社前の歩道で、工事現場の作業員が平岡さんによく似た女性を目撃している。
ここは普段の帰宅ルートではないが、バイト先の同僚は、退店の際の平岡さんに「おかしな
雰囲気はなかった」と話しており、知人に会う約束をしていた可能性もある。
平岡さんは週3回、ショッピングセンターで働いていたが、10月中旬に「勉強に専念したい」と
辞める意思を伝え、事件の2日後が最後の勤務日だった。
平岡さんの実家は香川県坂出市にあり、今年春に進学するまでは県立高松商高に通っていた。
身長147センチと小柄だが、活発な性格で、同高校では応援部に所属。アメリカでの語学研修では
現地の受け入れ先にもすぐ溶け込んだという。
だが、捜査関係者は声を潜めてこう語る。「被害者は素朴な印象が先行しているが、実は
胸にタトゥーを入れた、都会なら珍しくない“いまどきの子”。出会い系サイトなど、あらゆる
可能性を想定して通信記録の解明に当たっており、まだまだ時間がかかりそうだ」
山陰の田舎町を舞台にした事件は、遺体の胸がえぐられるなど猟奇的な側面も見せており、
住民の不安は募っている。
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