09/11/14 00:48:07 IbpmPijx0
「男児の水死事件について考える」
那智 文江(保育園園長 61歳 東京都)
4年前に、神奈川県川崎市の保育園の手洗い場で一歳半の男児が
溺死し、園長が不起訴処分となる事件があったらしい。
事件のあらましはこうだ。当園の元園長が園内を清掃中に、
男児が手洗い場に一人で行ったのを確認しながら、流し台に水を
流したまま流し台の近くで遊んでいた男児を放置して、その間に
男児が流し台で溺れて死亡したというのだ。
警察は、保育園の元園長が子供の監視を怠り死亡させたとして、
業務上過失致死の疑いで書類送検したが、横浜地検は先月に
「元園長の注意義務違反を立証するのは困難」などとして、
元園長を不起訴処分にしたそうだ。これは至極当然の判断と言えよう。
保育園の職員はただでさえ多忙である。預かった女性園児の安全に
対して、常に気を配っていなければならない。
手洗い場で遊ぶような愚かしい男の園児にまで、いちいち構っている
暇などないのだ。同じ保育園園長として、このことは非常に理解できる。
ところが、ここにきて当の男児の両親が、不起訴は不当とクレームを
つけているらしい。これはおかしい。
男の子供などを育てていると、大の大人まで社会的常識を失って
しまうのであろうか。まさにモンスターペアレントである。
当の男児も男児である。一歳半にもなって、監視役がいないなら
いないで、自力で泳ぐことはできなかったのだろうか。
隣家で飼われている犬はまだ1歳になったばかりだが、
しっかりと犬掻きで泳ぐことができる。
子犬にすらできることが人間の男児にはできない。
これでは、男が弱くなったといわれても仕方が無いと思う。