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飲料自動販売機内には体長7ミリ以下の昆虫類が入り込むことを、大阪青山大学(大阪府箕面市)の
グループが確かめた。14日に同大で開かれる日本環境動物昆虫学会で発表する。昆虫の一部からは
食中毒の原因菌も検出されたという。
大阪青山大健康科学部の安部八洲男教授らは、大阪府内の屋内3台、屋外2台の計5台の自動販売機
内部に、粘着式の虫トラップ(わな)各4個を5月18日から8日間設置した。また、屋内の別な自販機
1台の外部底面にも4個仕掛けた。
その結果、トラップを内部に設置した5台ではコバエ類70匹や黒ゴキブリの幼虫など昆虫類計78匹
が捕まった。外部に取り付けた自販機では69匹。内部にいた昆虫はいずれも体長が7ミリ以下で、最も
多かったのは2ミリ以下のコバエ類だった。
これらの昆虫の一部で体表の微生物を調べたところ、黒ゴキブリの幼虫から食中毒の原因となる
サルモネラ菌が検出されるなど細菌類が確認された。
サルモネラ菌は少量を摂取しても食中毒は発症しないとされるが、安部さんは「紙コップ方式の場合、
昆虫類が自販機に侵入すれば汚染される可能性はある」としている。飲料水メーカーは「自販機内に
フィルターを付ける、忌避剤を使うなど品質管理には万全を期している」としている。
▽朝日新聞
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