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厚生労働省は１２日、国立児童自立支援施設「きぬ川学院」（栃木県）の男性寮長（３９）が
１０代半ばの女子入所者に対し、地面に顔を押しつけ、顔や上半身をける虐待行為をして
いたと発表した。同省は寮長を事務職場へ配置換えした上で、同日、停職３カ月の懲戒処分と
した。
同省の調査によると、８月１５日午前８時５０分ごろ、学院の敷地内の畑で野菜の収穫作業を
していた際、女子が作業をしなかったため、寮長は髪をつかんでひきずり倒し、顔を地面に
押しつけ、顔や上半身を足やひざで数回けった。女子は鼻から血を流すなどのけがをした。
調査の中で、この女子のほか退所者を含めた８人が、以前にも無断外泊から戻ったところを
平手で顔をたたかれるなどの虐待行為があったと証言。「生きている価値はない」という暴言を
はかれたケースもあったという。
児童自立支援施設は非行少年や非行の恐れがある少年を入所させる施設。きぬ川学院は
女子が対象で、現在４７人が入所している。寮長は９年前から勤めていた。
asahi.com 2009年11月12日20時41分
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