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10月までに出荷する極早生ミカンの価格が低迷し、生産農家が悲鳴を上げている。
10月下旬には一定量を市場から隔離する緊急措置が2年連続で発動された。
主要市場の卸売価格は対前年比10%前後で下がり続け、一大産地の藤津郡太良町の
若手農家らは「今年は利益が出そうにない」と青息吐息の状態だ。消費拡大を
呼びかけるとともに、減反政策の復活を望む声もある。
太良町は海岸沿いで温かく、極早生の栽培が盛んだ。本年産の露地ミカンの
出荷計画では、JA系統の同町の露地ミカン出荷量(JAさが、太良町果協の合計)は
7544トンで、このうち64%を極早生が占める。
生産者の山田公寿さん(39)は「『今年が最低』と言い続けてきた。去年までは
『来年がんばりきっさ』と仲間で励まし合ってきたが、もう先が見えない」という。
近年のミカンの卸売価格の推移=別表=を見ると一目瞭然で、10月下旬の価格は
3年前が223円、2年前が171円、前年が153円で、今年は135円だった。
農家の手取りとなるとさらに低い。若手農家らによると、昨年は1キロ当たり
50円前後だった。生産費は40円程度で、100トン出荷して100万円の利益。
だが、町内で100トン以上の農家は数人という。今年はそこからさらに
10円から15円下がるという。
市場隔離の実施主体である全国果実生産出荷安定協議会(東京都)によると、
本年産の温州ミカンは表年で出荷量が多い上、極早生は8月下旬以降の小雨で
小玉が多く、市場の受けがよくなかった。近年は消費の伸び悩みで荷動きが悪く、
ほかの果物との競合も厳しいという。
極早生は早生や普通に比べ、表年と裏年の収量の差が少なく、農家の供給過多の
危機感は強い。「何もしないなら、来年の暴落も見えている」と生産者の川﨑豊洋さん(40)。
これまでも優良品目への改植が各産地で進められてきたが、こうした対策や生産者の
自然減では追いつかない状況に、かつて生産調整を強力に推し進めた「果樹園転換事業」を
求める意見も出ている。
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