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山口県光市母子殺害事件の元少年（２８）＝死刑判決を受け上告中＝を
実名で記した単行本の出版差し止め仮処分申請を却下した９日の広島地裁
決定で、同地裁が「プライバシーの侵害はあるが、元少年も実名の使用に
同意していた」との判断をしていたことが１０日、分かった。
決定理由で植屋伸一裁判官は、実名や同意のない顔写真の掲載などについて、
少年法６１条に照らし、名誉棄損やプライバシーの侵害があったと認めたが、
「元少年は２８歳で少年法の保護を受ける立場でなく、社会的に関心の高い事案で、
公益目的の出版だ」と指摘。
その上で「元少年も実名使用に同意し、面会でのやりとりなどの記載は了解して
いたことがうかがわれることなどから、出版によって元少年が重大な損失を受け、
回復が著しく困難になるとまでは認められない」と結論づけた。
産経msnニュース 2009.11.10 21:07
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