09/11/07 11:58:23 GtWDKnhTP
★公立高校教師の華麗なる生活 下
午後4時から飲み会が始まったこともある。参加した私とともに1時間後に飲み会を切り上げた
教頭に「これ、まずいんじゃないですか」と聞いたら、「まずいなぁ」と言っていた。
私のように批判的に見ている教師はほかにもいた。ただ、その批判的な目が大きな声に
なることはなかった。言ったところで通じないか無視されるのがオチだと感じたからだ。
このあと私は私立高校の教師をした。待遇は公立に準じているのに、教師はあらゆる面で
公立の教師よりも努力をしていた。例えばすべての教師が始業時間前に出勤して半径1キロの
範囲で道路の要所に立ち、生徒が交通事故に巻き込まれないよう目を配っていたし、夜は
遅くまで職員室の明かりがついていた。
受け持つ授業のコマ数を比べると、公立高校は週に16コマだったが、私立高校は週に
20~25コマ担当していた。授業は毎日7時間あった。進学希望者には実力テストや
補講などをした。本当に忙しかった。
私立高校に比べると公立高校は楽だった。私が見た限りでは、公立高校では担任を
拒否する教師が目立った。「担任を決める時期になると診断書が急激に増える」と保健の
先生が言っていたものだ。そうなると、担任を引き受ける教師にしわ寄せが行く。
一方私立高校では「担任拒否」という言葉を聞いたことがない。私立の学校は私企業であり、
生徒が減れば教師はリストラされる恐れがあるから、生徒に手厚くしなければならないという
事情はある。それでも、教師という職業に対する意識が公立の学校の教師とは明らかに
異なっていた。
もちろん公立の学校の教師の中には真面目に仕事をしている人もいるだろう。ただ、
以上のような私自身の経験から、公立の学校の教師には緊張感を持たせる意味でも
任期制を導入したほうがいいと言わざるを得ない。その際、教育委員会に判断をゆだねると
見て見ぬふりをする可能性があるから、地域の有識者を加えた合議体で判断した
ほうがいいだろう。
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