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大正期の小麦粉を再現して作ったうどんと、国内外の2種の小麦を融合して作った小麦粉
「讃岐プレミアム」の最新バージョンを使ったうどんを食べ比べて違いを味わってもらおう
という催しを、香川県坂出市の製粉会社「吉原食糧」が11月3日に開く。さぬきうどんの
“原点”といえる大正のうどんと、開発の最先端にある小麦粉のうどん。時代をかみしめて―。
「さぬきうどんタイムカプセル」と銘打った催しで、一昨年から始めている。食べ比べできる
2種類のうち、1920年代の大正期を再現した方の小麦粉は、製粉所の古い帳面(大福帳)
に記録が残る「100グラムの小麦から70グラムの小麦粉」といった歩留まりの記述を基
に石臼でひいて作った。皮などが含まれており薄い茶色に。ただ小麦は「さぬきの夢2000」
を使っているため、出来上がっためんは大正期よりも程良いこしをもっている。そばを思わ
せるような野性味が特徴と言えそうだ。
もう一方の「讃岐プレミアム」の最新粉(未発売)で作ったうどんは近未来の2020年を
想定している。めんの周りにはもちもち感、中心には弾力性があるという近年好まれる食感で、
洗練された味わいと言えそうだ。
さぬきうどんの歴史を調べ、6月に本も出版した同社の吉原良一社長(52)は「小麦粉の
開発にはまだ色々な可能性がある。約100年の間にうどん粉がどのような時代性をもって
変わってきたのか、実感して欲しい」と話している。
催しは11月3日午前10時から坂出市林田町の吉原食糧の製粉工場で。2種のうどんは
各100円で先着700人まで。問い合わせは同社(0877・47・2030)へ。
URLリンク(www.asahi.com)