09/10/30 19:43:06 P BE:479050144-2BP(291)
関門海峡で海上自衛隊護衛艦「くらま」と韓国籍コンテナ船「カリナ・スター」が衝突、炎上した事故で、
コンテナ船が前方の貨物船を左側から追い越すよう関門海峡海上交通センター(北九州市)から
誘導を受けた後も、ほとんど減速していなかったことが30日、第7管区海上保安本部(同)の
調べで分かった。7管は、コンテナ船が誘導とは違う右側から追い越す航路をとり続け、
貨物船と急接近したために左へ急旋回し、衝突につながった可能性があるとみている。
7管関係者によると、衝突の数分前、貨物船の右後方にいたコンテナ船は、センターから左から
追い越すよう誘導された。その際、貨物船は航路中央付近におり、左から追い越すには
(1)左にかじをきり、対向するくらまの進路に進入する(2)かじをきらずに減速し、貨物船が右に寄って
左側が空くのを待つ‐の選択があった。
7管の調べで、船舶自動識別装置(AIS)などの記録から、貨物船は関門橋まで航路中央付近を航行し、
コンテナ船は、貨物船の2倍以上の速度をほぼ維持し、進路変更しないまま航行を続けていたことが判明した。
2船は関門橋の下付近で最接近。その際、コンテナ船の船首は、貨物船の船尾右側に位置していた。
貨物船は、航路中央を航行し続けて減速しながら右に進路変更し始めており、コンテナ船は貨物船に
追突寸前となり、左へ急旋回。前方から直進してきたくらまと衝突したとみられるという。
7管関係者は「貨物船が誘導後すぐに右に寄らなかったのは一般的には考えられない。
ただコンテナ船が減速せず、右から追い越すコースをとり続けたことが事故につながった
可能性がある」とみている。
URLリンク(www.nishinippon.co.jp)
依頼