09/10/27 08:55:22 s+DkxT7y0
なんという人事だろう。こともあろうに日本郵政社長に元大蔵省事務次官の斎藤次郎氏が就くという。
いかなる理由づけがなされようとも、この人事はあきらかに脱官僚支配の流れに逆行するものだ。しかし、私が驚いたのは、その人事そのもの、だけではない。
もっと驚いたのは、鳩山首相が、この人事は亀井静香氏の要請であったことをあっさり認めた事だ。認めた上で、これはおかしいと思った、と自らの考えを述べた事だ。
そしてその上で、亀井静香氏の言葉をオウム返しして、民間人になって14年たち、もはや天下りではない、と自らを偽った事だ。鳩山首相は恐らく人がいいのだろう。正直なのだろう。
しかしここまで指導力がないことをあっさり認めるようでは失望させられる。 これまでの発言が一切信用できなくなる。
今の民主党を見ていると、やろうとしている事は自民党政権よりもはるかに好ましいが、なにしろまとまりがない。船頭多くして船山に登るのたとえ通りの危うさがある。
それを克服するのが鳩山首相の指導力である。 しかし今度の人事をめぐる一連の発言で、、想定されていたとはいえ、鳩山首相の指導力の欠如が白日の下にさらされた。
これでは普天間基地問題の結末は目に見えている。対米従属からの脱却は無理だ。
鳩山民主党政権の多難は容易に想定される。
問題は鳩山民主党に代わる政党が、もはや今の日本になくなってしまった事だ。
鳩山政権がどんなもたつきを繰り返しても、国民はその鳩山政権と付き合っていくしかない。
それこそが国民の最大の不幸である。