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秋に生まれた女の子は、春生まれなどに比べて朝型の傾向が強いことが、原田哲夫・高知大准教授(環境生理学)
らの調査でわかった。
生後間もなく夜明けの遅い時期がやってくるので、早朝の光への感受性が高まることが原因と考えられる。
男子ではこうした傾向はなく、女子でも成長とともに消えていた。大阪市で開かれている日本時間生物学会で27日、
発表する。
原田准教授らは、高知市内の保育園と幼稚園、小中高校、大学、専門学校の約1万人を対象に、「毎朝6時に
起きるのは簡単か」などをアンケート調査。点数化して朝型と夜型を分けた。
保育園・幼稚園と小学校の女子では、9~11月生まれに朝型の傾向が強かった。中でも11月生まれが最も朝型で、
3~5月生まれに比べ、起床時間にして30分近く朝型だった。
また、秋生まれの女子は気分の落ち込みも少ない傾向にあった。
こうした傾向は、男子では見られず、女子も中学校以降では消えた。カナダの研究では、同様の傾向が成人男女
にもあることが報告されている。原田准教授は「高知はカナダに比べ緯度が低く、日の長さの変化が少ないため
影響が限定的なのだろう」と分析している。
(2009年10月26日18時14分 読売新聞)
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