09/10/26 14:55:18 0
・鳩山由紀夫首相の初の所信表明演説からは、政権交代を成し遂げた高揚感と「友愛」にかける
首相の強い思い入れは感じられるものの、諸施策に関する具体的言及は乏しい。残念ながら
日本が置かれた厳しい国際環境への危機感もあまりうかがえない。
演説作成にあたり「役所の要望は極力抑え、国民の心に響くメッセージにしたかった」(政府高官)という
意気込みは理解できる。だが、通例の1・5倍という12905文字を費やした割には、抽象的で焦点が
ぼけた印象だ。
例えば「何よりも、人のいのちを大切にし、国民の生活を守る政治」を掲げているが、これは当たり前すぎて
ことさら強調する意味が分からない。「大きな政府とか小さな政府とか申し上げるその前に」という表記も、
どこを目指したいのか方向性が見えない。
あるいは、1月のオバマ米大統領就任演説にある「今日問われるべきなのは、政府が大きすぎるか
小さすぎるかではない」との言葉を意識したのかもしれない。しかし、オバマ演説は同時に国民に
「忠誠や愛国心」を求め、義務を果たすことが「市民権の代価」であるとも指摘している。上面だけを
まねても、本質があまりに違う。
これだけ長い所信表明演説の中で、教育についてほとんど何も触れられていない点も気になる。
その半面、日教組のドンと呼ばれる民主党の輿石東参院議員会長(幹事長職務代行)のキャッチ
フレーズである「『居場所』と『出番』」は盛り込まれている。(>>2-10につづく)
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