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【ニューデリー=武石英史郎】チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が、
中国が領有を主張するインド北東部の国境地域への訪問を計画し、両国間の火種となっている。
ロイター通信は22日、ダライ・ラマ側近の話として、来月8日から訪問すると伝えた。
インドは訪問を認める構えだが、中国は強く反発している。
ダライ・ラマが訪問を計画しているのは、チベット仏教寺院があるアルナチャルプラデシュ州タワン。
59年のチベット動乱でダライ・ラマがインドへ亡命する際、最初に立ち寄った町として知られる。
同地域では、インドを植民地支配していた英国と中国併合前のチベットが20世紀初頭に国境として定めたマクマホン・ラインを、
インド側は国境線として主張。中国はこれを認めず、62年の中印国境紛争では中国軍が同ラインを越え、
タワンを含む同州全域を一時占領し、兵を引いた現在も領有を主張している。
タワン訪問計画は昨年も浮上したが、中国の反発にインド側が配慮し、実現しなかった経緯がある。
今年9月に再び計画が報じられると、中国外務省の姜瑜副報道局長が
「訪問に断固反対する。ダライ集団の反中・分裂の本質を暴露するものだ」と激しく批判した。
一方、インドのクリシュナ外相は地元テレビに「同州はインドの一部であり、ダライ・ラマは国内どこへでも行くことができる」と述べ、
容認する考えを示していた。
記事引用元:朝日新聞(2009年10月23日2時6分配信)
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