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障害者の自立支援の調査研究をすると偽り、厚生労働省から07、08年度の補助金5110万円を
受け取ったとして、大阪地検特捜部は20日、社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」
(全精社協、東京)の会長高野修次容疑者(55)=静岡県富士宮市=ら4人を補助金適正化法違反容疑
で逮捕した。容疑を認めているという。運営する精神障害者支援施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)
の家宅捜索も始めた。
ほかに逮捕されたのは、元副会長の上野一郎容疑者(50)=愛媛県新居浜市▽元常務理事で
神奈川県藤沢市保健所臨時職員の尾上(おがみ)義和容疑者(41)=神奈川県大和市
▽協会資金の業務上横領罪で起訴されていた元事務局次長の五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)
さいたま市。これまでの任意の聴取に対し、高野会長らは、補助金が受給できなければ赤字状態の
協会が行き詰まると考えた、と説明したという。
また、高野会長は任意聴取に、08年度の補助金がいったん不交付と決まった昨年6月ごろ、
尾上元常務理事に「厚労省の意向を探ってほしい」と指示したと供述。元常務理事も「担当職員から
聞き出したテーマに沿って2次審査に応募した」と説明しているという。特捜部は会長が不正受給を主導
したとみて、厚労省側の関与の有無も調べる。
特捜部の調べでは、高野会長ら4人は、障害者の自立支援に関する調査研究プロジェクトの補助金を
厚労省に申請する際、調査研究をする予定がないのに、重度精神障害者の地域での生活支援策などを
テーマとする虚偽の計画書を提出し、07年度に3130万円、08年度に1980万円を不正に受給した疑いがある。
特捜部の調べでは、補助金の大半はハートピアの人件費などに流用されていたとされる。
08年度の補助金をめぐっては、1次審査で不交付になった後、元厚労副大臣で当時
自民党衆院議員(香川2区)の木村義雄氏(61)が厚労省側に交付を促す電話をし、
2次審査で交付が決まったことが明らかになっている。
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