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★「塀の中」 不況の影
長引く不況が、「塀の中」の刑務作業にも暗い影を落としている。県北の黒羽刑務所(大田原市)
では民間の生産拠点の海外移転が加速していることも影響し、受注作業件数が一時期、大きく減少した。
技術をさほど伴わない内職的な「単純作業」が増加傾向だ。刑務作業は出所後を見据えた職業訓練という
目的もあり、担当者は「社会復帰のために手に職をつけさせたいのだが……」と危機感を募らせている。
「(刑務所への)発注を減らしたい」。昨秋、同刑務所に製品を注文しているある部品メーカーの役員が
刑務所を訪れた。「会社に受注がないんです」
同刑務所は約1900人の男性受刑者を収容。初犯で、懲役10年以下の刑の軽い受刑者が中心だ。
比較的、社会復帰しやすい受刑者が集まっているだけに「刑務作業は重要な意味を持つ」と担当者。
だが、同刑務所が民間から請け負う刑務作業は、不況の影響で昨秋から減少した。一時は100人分の
作業量にあたる注文が減ったという。
職員約15人が企業回りをして民間並みの「営業」するなどして、今夏ごろようやく回復し始めたが、
2~3カ月程度の短期契約が多いなど、以前の水準には回復していないという。
同刑務所の悩みは不況による作業量の減少だけではない。減少した作業量確保のために「単純作業」を
増やしていることも、大きな課題になっている。>>2へ続く
2009年10月19日 朝日新聞
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