09/10/19 10:11:52 0
>>1より
たとえば、以前に同刑務所が請け負っていたカメラのレンズ加工。メーカーが生産拠点を海外に移転
したため、０８年５月に打ち切られた。ミシンの部品加工の仕事も同じ理由で０７年度末で受注を終了した。
駒澤守・首席矯正処遇官は「産業構造自体が変わり、もの作りの拠点が国内から減ってしまった」と話す。
代わりに増えているのが、文具の組み立て、缶バッジの安全ピン取り付け、仏具の箱詰め、紙袋の取っ手付け―。
いわゆる「単純作業」だ。
現在、同刑務所内の工場で作業をしている受刑者は約１４００人。だが、従来行われてきた自動車部品や
電化製品の部品など、「もの作り」に従事できるのは４００人程度と以前よりは減少した。
残りは内職的な単純作業をしており、同刑務所は「社会復帰に役立つ十分な技能が習得できない。
出所後、定職につけない受刑者の再犯率は高くなるのだが……」。刑務所敷地内には、受刑者たちが作った
製品が並ぶ店舗も併設され、一定の人気を誇るが、店に並ぶ家具の製作などに携われるのは約２５人程度という。
駒澤・首席矯正処遇官は「今後は、職業訓練を民間企業からの受注に頼らないような独自の職業訓練の方法を
考える必要があるかもしれない」。
写真 URLﾘﾝｸ(mytown.asahi.com)
黒羽刑務所には受刑者が作った家具などが並ぶが、家具製作にかかわることができる受刑者は限られている＝大田原市寒井