09/10/18 20:27:26 0 BE:342921825-PLT(12556)
悲しすぎる。家族にしか分からない苦労と苦悩の果てに、「死」を懇願された母は息子を、
夫は妻を…。神奈川県相模原市で今月12日、妻に「死にたい」といわれた夫が、
包丁で妻の首を刺し殺害する事件があった。妻は5年前、介護していた息子を殺害して
起訴されたが、執行猶予付きの有罪判決を受けていた。介護される側とする側。
それを見守った家族。高齢化や核家族化が進む中、介護は誰にとっても身近な問題と
なっている。その末路が「殺人」ではやり切れない。
神奈川県警相模原署に殺人容疑で逮捕されたのは同市の無職、菅野幸信容疑者(66)。
12日午後2時半ごろ、自宅寝室で妻、初子さん(65)の首を
包丁で刺し殺害した疑いがもたれている。
初子さんは、全身の運動神経が侵され体が動かなくなる難病「筋委縮性側索硬化症」(ALS)を
患っていた長男=死亡時(40)=を、平成13年から約3年間、自宅で介護した。
人工呼吸器をとりつけられた長男の食事も排せつも、ほとんど面倒を見ていたという。
床ずれの心配もあり、夜も2時間おきに起きなければならなかった。「体格の
大きい息子さんを抱えて看病しながら、病気に負けないように励ます毎日。本当に大変そうだった」。
近所の人はそう振り返る。
長男の身体は動かなくなっていった。ひらがなの文字盤を目で追わせ、視線の動きで
意思を読み取る方法でしか、長男との“会話”は成立しなかった。「死にたい」。
長男は初子さんに視線でこう訴えるようになったという。
横浜地裁の判決によると、初子さんが無理心中を決意したのは、16年8月26日深夜。
初子さんが人工呼吸器を外すことを伝えると、長男は目で「おふくろ、ごめん。
ありがとう」と応じたという。
結局、初子さんは死に切れず、殺人罪で起訴された。裁判では「嘱託殺人」と認められ、
執行猶予判決を受けて自宅に戻ってきたが、「すっかりふさぎ込んでいた」と近所の男性は話した。
初子さんは、長男に語りかけるように家の仏壇を拝むようになり、夫婦で墓参する姿も
たびたびみかけられた。精神的に不安定にもなっていたようで、病院にも通っていたという。
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*+*+ 産経ニュース 2009/10/18[20:27:25] +*+*
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