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・茨城県つくば市に本部を置くキリスト教系宗教法人の代表牧師(61)に教団施設内などで、
わいせつな行為を繰り返されたとして、20~30代の元信者の女性4人が牧師と教団などを
相手取り、計4620万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしていたことが17日、
被害関係者への取材で分かった。元信者側は一連の牧師の行為について茨城県警に
相談し、刑事告訴も検討している。
関係者によると、教団には約300人の信者が在籍していたが、わいせつ疑惑が表面化した
昨年以降、大半が脱会したという。
訴状によると、4人は平成12~19年の間、つくば市や東京都新宿区の教団施設の牧師室や
茨城県土浦市の牧師の自宅などで、牧師と2人きりになった際、胸や下半身を触られたり、
キスや性行為などを強要されたとしている。
教団は弟子養成の一環として、神学校を運営しており、信者の一部は神学生として牧師と
共同生活をしていたという。
元信者側は「(牧師は)指導者の霊的権威は絶対不可侵であるなどと欺瞞的説法を繰り返し、
被害女性を抗拒不能にさせた」と主張。被害を受けたという女性は「『君には癒やしが必要だ』と
いってセクハラをエスカレートさせた。衝撃的すぎて声も出なかった。嫌だと感じるのは自分の
信仰が足りないせいだと思ってしまっていた」と話している。
複数の関係者によると、牧師は韓国生まれ。昭和56年に来日し、62年にプロテスタント系の
教団の前身組織を立ち上げた。牧師が導入した弟子養成のプログラムは高く評価され、国内の
延べ2000の教会が影響を受けたとされる。国内5、国外3カ所に教会を持つほか、出版や物販の
関連会社があり、牧師やその親族が役員を務めていた。
牧師側は「一度たりとも性的関係を迫ったことはない。事実無根」とわいせつ疑惑を全面的に否定。
今年2月の産経新聞の取材には「カイロプラクティックは互いに練習や実習を行っている。医療と
しての線を越えていない」「インターナショナルな文化でのあいさつは日常的に行われる環境にあるが、
慣れなくて避ける人には無理に要求したことはない」などと回答していた。(一部略)
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