09/10/18 18:27:21 9gTziI8W0
>>908
1919年2月13日、日本全権である牧野伸顕が新設される国際連盟規約委員会において、
連盟規約に人種的差別撤廃を入れるように提案した。
当初この提案はイギリスやオーストラリアなどに猛反対され一度は退けられた。
しかし日本は説得交渉を続け、4月11日の最終委員会において
連盟規約前文に「国家平等の原則と国民の公正な処遇を約す」との文言を盛り込むという修正案を作成し、再度提案する。
修正案は採決の結果、出席者16票中11票の賛成(フランス、イタリア他)を得るに至り、賛成多数により可決かと思われた。
しかし議長であったアメリカ大統領ウッドロウ・ウィルソンはこの案に反対。
それまで全ての議題は多数決で採決されていたにも関わらず、
突如『重要な議題については全会一致が必要である』として日本の提案を退けた。
(外務省記録「人種差別撤廃」、『日本外交文書』大正7年第三冊および大正8年第三冊上巻)。