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さいたま市桜区で十日起きた、母親(33)が長女(1つ)を突き飛ばして頭にけがをさせた虐待事件。
事件前日、長女が受診した病院から「虐待の疑いがある」と児童相談所に連絡があったが、相談所
職員はすぐに現場に行かず、結果的に事件は防げなかった。母親は十二日に傷害容疑で逮捕された
が、長女は今も意識不明の重体。幼い子どもを親の暴力から守る手だてはなかったのか。
浦和西署によると、傷害容疑で逮捕された無職清水恵容疑者(33)は十日午後九時ごろ、自宅で
長女の背中を突き飛ばし、頭を柱にぶつけさせて急性硬膜下血腫の傷害を負わせたとされる。
同市児童相談所によると、清水容疑者は長女の左腕骨折を診てもらうため、九日に市内の病院を
受診した。骨折から数週間たっており骨は曲がったまま固まった状態で、病院は別の病院を紹介した
という。不審に思った病院が同日、相談所に連絡した。
相談所側は「直近の傷がないことから、緊急性が高くないと判断した」と説明する。清水容疑者は
生活保護を申請しており、ケースワーカーが十三日に自宅を訪問する予定だったといい、「ケース
ワーカーに様子を聞いてから今後の対応を判断するつもりだった」としている。
国の「児童相談所運営指針」によると、職員らが子どもの姿を直接見て通報から四十八時間以内に
安全を確認するのが原則。今回は医師が子どもを診察しており、「安全が確認されている」として職員
は容疑者の自宅へ行かなかったという。
明治学院大学の松原康雄教授(児童福祉論)は「新たな傷がないことで緊急性が低いと判断したこと
を、相談所の怠慢だったとは言えない」と指摘する。
一方、児童虐待に詳しい「子どもの虐待防止ネットワーク・あいち(CAPNA)」の隈元真理子副理事は
「差し迫った緊急性があったとは言えない」としながらも、「医師からの通報はリスクが高い重大なもの
だと受け止め、教訓にしなければいけない」と話している。
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記事:東京新聞 TOKYOWeb
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)