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目指すは都市対抗―。警視庁は来月にも、秋の人事異動に合わせ、硬式野球部を発足させる。
4万人超の警察官から、甲子園の出場経験者を含む有望若手選手の選定を終えた。
球場確保や練習時間に制約がある中、来年には都市対抗野球大会の予選出場資格を得るため、
日本野球連盟に加盟する。警察組織が本格的な野球部を結成するのは異例だが、
企業チームの撤退が続くアマチュア球界からは歓迎の声が上がっている。
同庁によると、硬式野球部結成は、いずれも実業団リーグに出場するアメリカンフットボール部や
バレーボール部に所属する警察官が、警察業務でも高い成果を上げていることがきっかけだった。
競技人口が多い野球界は競争が激しく、野球部発足に携わった同庁警備部の臼井祐一参事官は、
「野球の世界で通用する人材なら、警察官に必要な協調性と体力、判断力もあり、
組織強化につながるはず」と説明する。野球の第一線を退いても警察官として勤務できる安定性を
訴えることができるため、有能な人材の確保も結成の狙いだ。
◆元甲子園球児3人、監督は日大三の元エース◆
同庁は7月頃から、25歳以下の若手警察官に絞った人選を進め、16人を13日発令の人事異動で
第4機動隊(東京都立川市)に配置し、同隊員2人を合わせた計18人で11月にも練習を始める。
メンバーには、聖光学院高(福島)、千葉経大付属高(千葉)などで甲子園に出場した選手が3人いる。
監督は、春夏合わせ29回の甲子園出場を誇る日大三高(東京)のエースとして、1979年の夏に
甲子園マウンドを踏んだ警部補(47)に決まった。
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