09/10/13 09:00:53 0
政権交代して、新聞にやたら「子ども」の表記が目立つようになった。民主党が掲げる「子ども手当」による。
筆者に言わせれば「子供」と「子ども」とは別の概念だ。小児または小児らを指すのが「子供」で、
「子ども」は「子+複数を表す接尾語ども」を表す書き方だ。
なるほど「子ども」と書いても、この「ども」に複数を表すという意識はもうほとんど薄れている。
だからといって、この接尾語「ども」が完全に滅んだかといえばそうではない。野郎ども、アホども、
子供どもといえば複数概念がちゃんと生きていることが分かろう。この「ども」には、
相手を見下すニュアンスがある。だから、「子供」よりもよほど子供を侮った書き方なのである。
「子ども」表記にこだわる人に、「供」はお供の供で、子供を供え物のように扱う人権無視の書き方だという人がいるが、
事実は右のように「子ども」の方がよほど子供の人権をないがしろにした書き方なのだ。
子供の「供」は当て字だから「子ども」と書くのだという人には、こう言おう。
「あなたは仕事を『し事』、乙女を『おと女』と書きますか」と。
国語表記の基本は漢字仮名交じりだ。青空、恋人、場合、芝生のような純粋和語をもあたかも漢語のように
漢字2字で表す工夫をしたのは、それが最も読みやすく理解しやすいからだ。それは長い時間をかけて
出来上がった先人の知恵の集積であって、おかげで現代人はその恩恵に浴しているのである。
妙な理屈をこねて、国語表記を毀損(きそん)する交ぜ書きを広めることに強烈な異議を申し立てたい。
10月12日11時5分配信 産経新聞
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
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