09/10/12 18:28:43 0 BE:342921825-PLT(12556)
ホラー映画を見る観客は、どの場面でどの程度の恐怖を感じているのか。米ロサンゼルスの
映画プロデューサー、ピーター・カッツ氏がこのほど、脳の活動状態を測定することで、
恐怖感の数値化を試みた。
カッツ氏は、サンディエゴの民間研究機関マインドサイン・ニューロマーケティングと協力。
自作のホラー映画3本のうち最新作「Pop Skull」の2場面を選び、これを被験者の女性に
見せながら、機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で脳の活動状態を測った。
「われわれはホラー映画の怖さを正確に把握することを目指した」と、同氏は説明する。
「観客がどの瞬間に、どの程度の恐怖を感じるのかが分かれば、
より高度な映画製作が可能になると考えたのです」
同氏らは特に、脳内で恐怖などの感情の動きをつかさどる「へんとう体」に注目。
結果を分析すると、観客を怖がらせたり驚かせたりしようとしたシーンでは予想通り、
女性のへんとう体に活発な反応がみられた。また、恐怖の瞬間に至るまでの展開を見守る間も、
へんとう体は意外なほど激しく活動していたことが分かった。
映画業界では、作品に対する観客の反応を調べる際、試写を見たグループにアンケート調査を
実施するのが一般的な方法だ。だが、映画が終わった後ではそれぞれの場面の感想を
正確に思い出すのが難しい、といった問題がある。fMRIを使えば、反応を同時進行で
把握できるようになる。
一方、何人もの被験者に装置をつけ、ベッドに横たわった状態で映画の全編を見せるのは、
手間と費用がかかる。だがカッツ氏は、「ネットで紹介される口コミが観客動員に大きな影響を
与える時代。製作者にとって、観客の反応を予測し、確実に楽しんでもらうことは非常に重要だ」
と指摘する。今後もホラーやSF、さらにコメディーなどの作品で、
fMRIの活用を進めていく構えだ。
*+*+ CNN 2009/10/12[09:44] +*+*
URLリンク(www.cnn.co.jp)