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【カブール=五十嵐誠】岡田克也外相は11日、アフガニスタンを初めて訪問した。
カルザイ大統領やスパンタ外相らと会談し、新たな支援策として反政府勢力タリバーンの元兵士らに
対する職業訓練プログラムの実施を打診。カルザイ氏らは、歓迎する意向を示した。安全確保のため、
日程は事前公表しなかった。
岡田氏は、10日の日中韓首脳会議に同席した足で、11日午前(日本時間午後)に民間チャーター機で
カブールに到着した。訪問は日本のアフガン重視の姿勢を国際社会に訴えるとともに、
支援の実効性を高める狙いがある。
岡田氏はカルザイ氏らとの会談で、「アフガン復興支援は重要なテーマ」と強調。民生支援を重視する
考えとともに、鳩山政権が検討しているタリバーンの元兵士に生活費を支給して職業訓練を行う案について
意見を求めた。カルザイ氏はタリバーンの中心人物らとの和解は難しいとする一方、「イデオロギーに
関係なく加わっている人たちとの和解は十分可能だ。職業訓練は生活のすべを与えることになり、
重要だ」と述べた。
カルザイ氏はまた、教育、農業、電力などのインフラ支援の拡大にも強い期待感を表明。
スパンタ外相は「治安の維持も大事なので、警察支援を継続してほしい」として、日本が行っている警察官の
給料負担を続けるよう求めた。
鳩山政権が「単純延長はしない」としている自衛隊のインド洋での補給支援活動については、
一連の会談では取り上げられなかったという。
会談でカルザイ氏は、開票結果の確定を待つ先の大統領選の状況について説明した。一方、
岡田氏はアフガン政府内の不正や汚職の是正、治安回復への更なる努力が必要との考えも伝えた模様だ。
岡田氏は大統領府で行われたポリオ撲滅キャンペーンの会合に出席。日本が主導した元兵士の
武装解除・動員解除・社会復帰(DDR)プログラムで設立されたカブール市内の職業訓練センターなども視察し、
同日夜にはパキスタンに移動した。
URLリンク(www.asahi.com)
2に続く
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