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１０日午後２時４０分ごろ、滋賀県竜王町のダイハツ工業滋賀竜王第１工場の第３鋳造工場内から出火、
建物内でダクトとアルミ溶解炉のメンテナンスを行っていた男性作業員２人が重軽傷を負うなど計４人が
救急搬送された。また、１人が建物内に取り残され、約５時間後に死亡が確認された。近江八幡署と
東近江消防本部は、溶解炉の熱でアルミの粉塵（ふんじん）が爆発した可能性があるとみて調べている。
死亡したのは、ダクトの清掃を請け負っていた湖南市若竹町の田伏工業社員、田伏徹さん（２２）。
このほか、同社社員の男性（４２）が全身やけどの重傷。ダイハツ工業社員の男性（５０）も左足に
やけどの軽傷。このほか２人が煙を吸って救急搬送されたが、けがはなかった。
近江八幡署によると、同工場は軽乗用車のエンジンのアルミ部品を鋳造するライン。
この日は午前８時から、１４人がダクトの清掃や溶解炉のバーナーの修理を行っていたが、
溶解炉はアルミが固まらないよう約７００度の熱を保っていたという。
ダイハツ工業によると、溶解炉の開口部は石綿で覆っているが、清掃でダクトの連結部を外した際、
ダクトにたまっていた粉塵が炉内に落ち、爆発したとみられる。田伏さんの父で、
ダクトで清掃作業をしていた進さん（５７）は「体が吹き飛ばされた」と話しているという。
この火災で第３鋳造工場約１万３千平方メートルのうち、約千平方メートルを焼き、
約５時間後に鎮火した。現場は名神高速竜王ＩＣから南東２．５キロの工業地帯。
10月10日21時37分配信 産経新聞
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