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自民党の谷垣禎一総裁が表明した「シャドーキャビネット(影の内閣)」の設置が
見送られることになった。政策と国会対応を一体運用する構想も頓挫し、早くも
谷垣氏の指導力に疑問符がついた。
谷垣総裁は就任直後の記者会見で、民主党が野党時代に設けた「次の内閣」にならって
「影の内閣」を設ける考えを表明。「影の大臣」が国会の常任委員会の筆頭理事を兼ねて
論戦の先頭に立つ構想も示したが、ポスト数が減るとの懸念や「民主党がやったから
我々もやるということにはならない」(石破茂政調会長)などの異論が出ていた。
結局、「影の内閣」は見送られ、政調会長と部会長13人で作る「政権政策会議」を新設。
部会長に中堅・若手を起用し、谷垣総裁も原則参加しない。これまでの政調審議会と
さほど変わらず、党首が主導した民主党の「次の内閣」とは異質のものになった。
さらに常任委員会筆頭理事に閣僚経験のある大物議員が並び、部会長はその下の
理事に就くため「政調と国会の一体化」も名ばかりに。大島理森幹事長らが機構改革を
主導していることもあり、谷垣氏の影響力低下を指摘する声が広がっている。
*+*+ asahi.com 2009/10/09[02:12] +*+*
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