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【金儲けの才覚に関係なく貧富の差は生じる】
パリ大学のプーショとメザールは
スタート時点では人々にランダムな額の富を所有させた。
それからコンピュータで長時間の経済活動を実行させると、
どんな場合でも最後はごく一部の人が富の大部分を所有することが明らかになった。
(彼らは様々な社会形態、および、現実には存在しないが可能な範囲にある多くの社会形態について試みたが、
そのようなことは貧富の差の発生には関係しないようである)
そればかりか、その分布は完全にパレートの法則に従っていた。
現実の世界で得られたデータと完全に一致していたのだ。
コンピュータモデルでは各人の「金儲け」の才能はあらゆる点で等しいとされていたにもかかわらず、
この結果が得られたのである。
ことことから、大半の社会で見られる富の分布の不平等は金儲けの才能とほとんど無関係であることがわかる。
引用文献 Jean-Philippe Bouchand and Marc Mezard "Wealth Condensation in a Simple Model of Economy" Physica A 282,536(2000)