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2兆5169億円積み上げて形を付けた2009年度補正予算見直しだが公約実現への財源としては心もとない。
実務を担う各省庁の閣僚、副大臣、政務官の「政務三役」からは「精いっぱいやった。もう限界」とため息も漏れ、
一段の「深掘り」は望み薄。対象事業の具体的な情報が遮断された地方からは悲鳴も上がった。
▽総額は公表
「八ツ場ダムと一緒で答えを決めてから官僚に下ろす。それまでは何も言わない。これが“政治主導”なんだろう」。
国土交通省の幹部が吐き捨てるように言った。最大額をはじき出した前原誠司国交相だが、6日は具体的な
凍結事業を一切明らかにしなかった。
補正見直しは鳩山内閣が政治主導を実現する最初の試金石だけに失敗は許されない。最終決定前に停止事業が
明らかになれば、混乱を招きかねない。このため作業の中心にいた平野博文官房長官は具体的な事業の公表に
ついては「閣議決定で確定してからが筋」との方針を貫いた。
ただ鳩山由紀夫首相は総額の早期公表にはこだわった。見直しの過程をできる限り公開した方が「国民目線」の
取り組み姿勢を強調できる。首相は6日、仙谷由人行政刷新担当相から第1次集約結果の報告を受けると
「今日中に発表してください」と指示した。
▽背後に主計局
農林水産省3階の特別会議室。政務三役が連日、省幹部や担当者を呼んでヒアリングを続けた。1日6、7時間にも
及ぶ会議に幹部は「彼らは相当タフだよ」と疲れ切った表情。赤松広隆農相は「これでもかというくらい、きちっと見直した」と
胸を張る。
各省庁の報告をまとめた仙谷担当相だが、実務を担ったのは官僚。経済産業省出身の松井孝治官房副長官を中心とする
官邸の指示を受けて、財務省主計局は各省庁からの報告が締め切られた2日以降、土日返上の徹夜作業で綿密な
計数整理を完成させた。(続く)
中国新聞
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