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奈良県が三郷町に計画している大門ダムの建設工事について、県議会の予算特別委員会は６日、
県側が承認を求めている請負契約を、賛成多数で認めました。
奈良県は、三郷町にある大門池の堤防が老朽化したことなどから、堤防からおよそ１００メートル下流に、
ダムの建設を計画しています。
総事業費の５８億円を、国と県が半分ずつ負担して、ことしから工事に着手し、平成２４年度の完成を
予定していますが、前原国土交通大臣が見直しを表明した、全国１４３のダム事業の１つに入っている
ことから、工事の請負契約を議会側が承認するかどうかが注目されていました。
６日の審議では、民主党の委員が「ダムに頼らない河川改修をベースにくふうをすれば、ダム建設よりも
少ない予算で済む可能性がある」として、議案の継続審議を主張しました。
これに対し、自民党などの委員は「堤防からの水漏れが見つかっており、下流域の住民に迷惑をかけない
ためにはダムを建設すべきだ」などと反論しました。
採決の結果、県側が承認を求めている請負契約を、賛成多数で認めました。
９日の本会議で、請負契約の承認を求める議案が可決されれば、事実上、大門ダムの着工が決まります
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