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横浜市教育委員会は、飲酒の量や頻度などを自分で記入する「ライフスタイルチェックシート」を
市立校の全教員約1万5600人に配り、細かな生活実態の把握に乗り出す。
問題行動の兆候を早めにつかみ、校長が指導しやすくするのが狙い。
市教委によると、対象は小、中、高校、特別支援学校の全513校。年内に配布し、校長あてに提出
してもらう。市立校教員は今年度すでに6人が逮捕され、2007年度の4人、08年度の3人を半年で
上回った。飲酒後に書店で女子中学生の尻を触った容疑で現行犯逮捕されるなど、酔って事件を
起こすケースが目立つ。
そのため、シートでは飲酒習慣を重点に尋ね、不祥事の芽になりかねない賭け事や借金、
悩み事などの項目も設ける方針という。
文部科学省は「全教員の生活把握にまで踏み込んだ不祥事防止対策は聞いたことがない」としている。
市立中の男性校長(53)は「教員の健康管理上の資料としても活用したい。団塊世代の大量退職で
現場には若い教員も多く、悩み事などを把握するきっかけになればいい」ととらえる。一方、市立小の
男性校長(59)は「教員の多くは『自分は信用されていない』と思うだろう。酒を飲むなとも言えない。
現場を知らない人の発想だ」と効果を疑問視する。
横浜市の中学校長を経験した武嶋俊行・上越教育大教授(学校経営)の話「不祥事防止の強い意思表示
は理解できるが、疑いのない大部分の教員に網を掛けることになり、現場の管理職と教員の
信頼関係が崩れる恐れがある」
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