09/10/03 22:01:34 0
JR前橋駅前のイトーヨーカドー前橋店(前橋市表町)が、閉店を検討していることが2日、わかった。
運営するセブン&アイ・ホールディングスによると、傘下のイトーヨーカ堂が、前橋店の建物を所有する
前橋市内の企業に対し、撤退か、賃料引き下げなどによる営業継続かの両面で条件交渉を打診した。
同店は前橋駅前の顔と言えるだけに、駅周辺の空洞化が進むとの懸念が出ている。
建物を所有する企業によると、現在の賃貸契約は来年9月末まで。更新するかどうかは交渉次第という。
セブン&アイは、1日に発表した2009年8月中間連結決算が大幅な減収減益となり、店舗の統廃合などで
収益を改善する方針を打ち出した。イトーヨーカ堂は国内約180店舗のうち、
売り場改革などのてこ入れをしても売り上げが改善しない、主に地方の店舗を統廃合の対象としており、
すでに12店舗を11年2月末までに閉めることを決めている。
県内には前橋、伊勢崎、藤岡の3市に1店舗ずつあり、前橋店は1987年9月に開店。地上5階(地下1階)で、
売り場面積は約1万5500平方メートルに及ぶ。駅前の好立地で集客力があったが、
郊外型店舗との競争激化や消費の低迷で、「ここ数年、厳しい環境にある」(セブン&アイ広報)。
同市内の関係者によると、これまでも賃料減額で引き留めてきた経緯がある。
同市の諸岡恒利・商工観光部長は「前橋の表玄関であり、営業を続けてほしい。閉店する場合は、
同様の商業施設の誘致をお願いしたい」と話している。前橋商工会議所の曽我孝之会頭も、
「駅前の空洞化を防ぐことが最も重要だ。
商業施設が困難なら、医療や教育文化にかかわる施設としての活用の方向を話し合いたい」としている。
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)