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【コペンハーゲン=読売取材団】2日にコペンハーゲンで開かれた国際オリンピック委員会
(IOC)総会で、リオデジャネイロが2016年夏季五輪開催都市に決定。東京は2回目の投
票で落選した。
コンパクトな競技場配置や財政の健全性など開催計画の質は高かったが、五輪を日本の首都で
開くための大義名分を欠き、東京をPRする「顔」も直前まで定まらず、最後までIOC委員の心を
しっかりとつかむことはできなかった。
東京は安定した財政力に加え、五輪招致で初めて政府の全面的な財政保証を受け、国会決議による
超党派の支持も取り付けた。さらに、治安の良さや宿泊施設などの都市整備、公共交通システムの
効率の良さなどもプラス材料だった。
しかし、東京が開催理念として前面に打ち出した環境について、ある委員が「IOCは国連じゃない」と
異議を唱えるなど、最も大切な「なぜ東京で五輪を開くのか」という理由付けで、委員を説得することが
できなかった。
招致の中心となる「顔」にも苦しんだ。直前に環境問題で注目を集めた時の人、鳩山首相の参加を
得たことは、環境を重視した東京の招致方針とリンクした。しかし、サッカーの王様・ペレら世界的著名人が
壇上に立った他都市と比べ、見劣りは否めなかった。また、ライバル都市はこれらの「顔」を早めに
現地入りさせ、個別にIOC委員と接触を重ねた。これに対し、「最後のお願い」をすべき鳩山首相が、
投票日直前に現地入りしたことも、東京に出遅れ感があった。
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