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★衆院選から1カ月、日本株“独り負け”
衆院選から1カ月が経過した。鳩山由紀夫政権は国内の消費を刺激して経済成長を目指
すが、日経平均株価は選挙前の水準を割り込んでいる。主要国で年初来高値の更新も
目立つ中、日本は“独り負け”の状態。円高で輸出関連株が売られ、新政権が重視する
内需の主力株もさえず、育児関連など「民主党銘柄」も勢いが消えた。経済の先行指標で
ある株価の軟調は、新政権下の景気回復策に市場が「黄信号」をともした格好だ。
30日の日経平均終値は前日比33円03銭高の1万133円23銭。
衆院選直前の8月28日(1万534円14銭)から3.8%下回っている。9月28日の取引
時間中には約2カ月ぶりに1万円の大台を割り込んだ。
主要国の株価指標(8月28日と9月29日の終値比較)は、米国2.1%、英国5.1%、
ドイツ3.5%と軒並みプラスで、3市場とも年初来高値を先月更新した。中国など主な
新興国も昨秋の「リーマン・ショック」以前の水準を回復し、「日本の独り負け」(日興コー
ディアル証券の西広市エクイティ部長)だ。
東京市場を牽引する輸出関連銘柄は軒並み低迷し、トヨタ自動車とパナソニックがいずれ
も衆院選前より11.7%下落した。主要企業の想定レートを超えて円高が進むためだが、
藤井裕久財務相が介入に否定的な考えを一時示し、「新政権は円高容認」(アナリスト)と
の市場の見方も円高・株安に拍車をかけた。(続く)
フジサンケイ・ビジネスアイ:
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